嫌悪と殺意

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慶輔は仕事に誠実で、容姿も綺麗なため、良く女性から声をかけられる。 もちろん慶輔は断っている。 しかし、職場に1人しつこく声をかけてくる女がいる。 その女は化粧が濃く、色気を振り撒いているような女で、彩月とは真逆な女だった。 ある日、職場の同僚数人と飲みに行った日。 酔った女は慶輔の唇にキスをしたのだ。 皆の見ている目の前で。 周りは冷やかしているが、慶輔にはそれどころではなかった。 …キスされた。 …彩月以外の女に。 慶輔は家に帰った後、必要以上に唇を拭い、歯を磨き、うがいをした。 慶輔の中で何かが壊れた。 彼の中には明らかな殺意が芽生えていた。 次の日、慶輔はいつも通りに仕事に出た。 あくまで冷静を装って。 あの女は昨日のことを覚えておらず、いつものように慶輔に近づいてきた。 慶輔は殺意をグッと堪えて笑って対応していた。 仕事が終わると、慶輔は家には帰らず、女の後を車でつけた。 女は人通りの少ない場所に入った。 慶輔は急いで車から降り、用意してあったスタンガンで女を気絶させた。 慶輔は女を車に乗せ家へ戻った。 地下へ入ると、女を手術台のようなものに寝かせ、猿轡をし、手足を拘束し、衣服を剥ぎ取った。 すると、女が目を覚ました。 女性は恐怖から回りを見渡し、拘束を解こうと暴れる。 慶輔はそれを冷たい目で見ている。 慶輔は女の腹にゆっくりとナイフを入れる。 少しずつ下に下ろしていく。 女性は痛みに悶える。 次に慶輔は心臓を取り出した。 どんどん臓器を取り出していく。 女性は既に動かなくなっていた。 臓器を洗い、体に戻した後、防腐剤を入れて腹を閉じた。 死体は近くの公園に置いた。 慶輔は薄い笑いを浮かべていた。 「彩月、僕は君だけを愛すよ。」 そう言って慶輔は家へ帰っていった。 最愛の妻がいる家へ。 これは、 最愛の妻を失った男の異常な愛の物語。
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