帰省

44/56
134人が本棚に入れています
本棚に追加
/245ページ
楓が、荷物を置いて戻って来た。 「皆で、楽しそうな話をしてるみたいだけど、どうしたの?」 楓は、楽しそうな声が聞こえたので聞いてみた。 「いや、香音さんは良い人だなと思って」 楓の父は、そう言った。 「…?」 楓は、父の言葉に疑問を覚えたがあえて口には出さなかった。 その後、ぎこちない雰囲気は解消されお昼を楽しみ、午後は香音が晴香と遊んでいた。 「香音ちゃん、絵本読んでぇ~」 晴香は、香音にすっかりなついてベッタリになっていた。 「うん。何にする?」 香音も、最初は戸惑って居たものの今ではすっかり慣れたものである。 「これぇ~」 晴香は、ニコニコしながら絵本を取り出した。 「シンデレラね」 香音は、ニコニコしながら絵本を読んでいった。
/245ページ

最初のコメントを投稿しよう!