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昼過ぎおじじがおんぶしてくれてうとうとするあたし。
それをよそに鳴り響く電話。
電話が終わるとおじじはあたしの頭を撫でて
「姉が熱出したって。迎えに行ってくるからいい子でね。」
嫌だ、行かないで。
あたしは思いっきり泣きわめく。
それでも遠くなるおじじの背中。
近付いてくるママンの足音。
あたしは二階の部屋に連れていかれた。
「なんであたしがこいつなんかの面倒みなきゃいけないのよ!男の子じゃないし!姉のように可愛くないし、産まなきゃよかった!」
ママンは罵声を浴びせながら蹴ってくる。
おじじ、早く帰ってきてよ。
姉よ、おじじを連れてかないで。
あたし死んじゃうのかな。
昨日も一昨日もその前もずっと殴られて蹴られてる。
姉は毎日のように体調を崩してばかり。
あたし姉なんか嫌い。
あたしママンなんか嫌い。
あたしパパンなんか嫌い。
あたしおばばなんか嫌い。
あたしはおじじが好き。
おじじ以外好きなんかじゃない。
あたしは遠のく意識とともに思った。
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