ウバタマ様

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 勝は恐る恐る確認をした。 「その……その……神山さんって人が,姥魂様のことを一番よくわってるんですね……」 「ああ。勝は会ってないかと思うけど,繁の両親の葬式の時に来てたよ」 「姥魂様が,人の魂だなんて……しかも,それが繁の両親だなんて……」  繁はぼそぼそとなにかを呟いていたが,ゆっくりと顔を上げ博史と勝を見た。 「正直,俺もそこは驚いた……でも……なんだろ……不思議と納得はできたんだよな……」 「マジで……? なにか感じるものでもあったんか……?」 「ああ……両親の夢を見た時に……なんとなく……」 「夢……?」 「ああ……懐かしい両親との食卓を囲む夢だ……」  博史は青ざめた顔で繁を見た。 「やっぱり……お前も夢を見たか……」 「え……? お前もってことは,博史さんも夢を見たんですか?」 「見たんじゃなく……ほぼ毎晩だ……親父が毎晩,俺の夢に出てくる……」 「毎晩……?」
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