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そんなことがあり3月に入って直ぐ。いつものように5人で竹下通りを徘徊し、各々帰路につき始めようとした際だった。
「美枝 どうしたの?私と路線一緒だよね 帰ろうよ」
「ごめんなさい 万里 ここからだとバスの方が近かったりするから 今日はここで」
「わかったーー じゃあまたね」
「うん 皆も気をつけてね」
そう言うと私達は改札口へと向かう。そんな中、彼女の事なので4人の背中を見送っているのであろうと思い、後ろを振り向く。すると案の定彼女は立って、手を振っていた。泣き笑いのような表情を浮かべながら……
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