第二十五話 やり直し

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「みくちゃん」  幼い子供の声がする。 「みくちゃん、やくそくね」  それは、ひどく懐かしい声。 「暗くなるまえに、きっと見つけるから。そしたら」 「――うん、わかった」  少しだけ大人びた表情で、しかし無邪気に頷くのは、やはり幼い少女だった。 「みつかったらね。そしたら、ずーっとずーっと、おじいちゃんとおばあちゃんになっても、いっしょにいようね――りっくん」
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