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唖然となり、固まりアホみたいな奇声をあげそうになった私の体がフワッと宙に浮いた。
「ちょ、ヤダ!!!降ろして!!!」
「…その反応。可愛すぎ。」
会長の腕でお姫様抱っこされ、こちらを見下ろす会長の目、そして不敵に笑う顔が男っぽくて心臓が止まりそうになる。
「俺は、本気だよ。」
周りには聞こえないぐらいの声で聞こえた会長の声。
お姫様抱っこをしながら走る会長に周りから黄色い声が飛び交う、私はそれに耐えられなくて自分の姿を見られないように仕方なく会長の胸に顔を埋めた。
「・・・おろし・・てくださ・・い。」
顔を埋めたまま会長に声をかけると、私の頭の上で会長がククッと笑うのが分かった。
「それ、誘ってるようにしか思えないんだけど。」
「・・・変態!!」
結局、私の願いもむなしく会長は校舎の最上階にある生徒会室までお姫様抱っこを貫いた。降ろされた瞬間から私の怒涛の反撃が始めた。
「会長!!どうゆうつもりですか!!!あんな公衆の面前であんなこと!!!!!あれですか、地味眼鏡女子をさらし者にして楽しいんですか!!それとも、お友達とかけでもしたんですか!!!もぅ!!!!はぁ・・はぁ・・・。」
最後は、息切れをして言葉が続かなかった。
「・・・・違う、見てみろよ・・。」
会長に言われて、生徒会室の窓から外を見るとそこにはカップルが楽しいそうに文化祭を満喫していた。
「祭りって、好きとかそういうの言ってさ・・・楽しむところだろ。だから、お前を誰かのモノにされる前に宣言したんだよ。」
「・・・はぁ・・・。」
「お前さぁ、地味眼鏡女子って言ってるけどさ・・・その恰好わざとだろ・・お前がすげぇ可愛いの周りにはバレバレだからな。」
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