~友萌⑦~

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大貴と離れて、2ヶ月。あっという間だった。高校受験も終わり、無事に高校に入学できた。 電話が来た。 「はい。」 「友萌ー。」 「香奈どしたの?」 「中学のさ。大貴って覚えてる?」 「もちろん。どうかしたの?」 「とうとう亡くなっちゃったらしいよ。」 「えっ!?外国行ったんじゃ…。」 「いや。それ嘘だよ。病院に入院したの。ずーっと重い病気にかかってて、余命が少なかったの。」 「えっ。ちょっと待って。耳に何も入ってこない。」 「だろうね。今からメールで大貴の家の住所送るから行ってきな。」 「うん。」 メールが来た。絶対に嘘に決まってる。ドッキリだよね。準備をして家を出た。 チャイムを押した。すごいきれいな家だ。 「こんにちは。鈴木友萌です。」 「あっ。いらっしゃい。」 扉を開けてもらい中に入る。 「お邪魔します。」 「大貴からよく聞いてたわよ。友萌ちゃんのこと。」 「あの、大貴が亡くなったって嘘ですよね。」 「いや、ほんとなの。これ大貴から。ずっと友萌ちゃんに嘘をついてたみたい。」 「あ、そうなんですか」 涙が止まらなかった。ずーっと泣いていた。大貴のお母さんはずっと近くにいてくれたらしい。 きっと私のことを思って嘘をついてくれたんだろう。私が立ち直れなくなることを知っていて。悲しいけど優しい嘘だと思った。
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