562人が本棚に入れています
本棚に追加
/221ページ
26.帰還
琉菜は目の前の光景に目を見張った。
高いビル、コンクリートの道路。
ついに、琉菜は帰って来たのだ。
それと同時に、携帯の着信が鳴った。
急いで確認すると、数え切れない程のメールが来ていた。
ざっと見てみると、そのほとんどが、母親からの琉菜を心配するメール。
そして、琉菜は日付を見て驚いた。今日の日付は7月10日。
琉菜が幕末に行った日から3ヶ月の時が流れていた。
なんでこのビミョーなタイミングの日に帰ってきたのかわかんないけど…もうすぐ夏休みじゃん。
着物のまんまだし、早く家に帰ろう。
まあ、ここは京都だし、そこまで浮かないかもしれないけど。
琉菜は携帯をしまい、家路を急いだ。
最初のコメントを投稿しよう!