普段の圧力

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夜中のトイレ、用を足す。 血の匂いにむせかえる。 手探りで、照明のスイッチを探す。 灯りがついて、ぎょっとした。 便器の中が、真っ赤だった。 慌ててパンツを確認、しかしパンツに血は着いていない 。 兎に角、気持ち悪いから、とっとと流してしまおう。 水が勢いよく、流れ出す。 ところが、便器の中に何か黒いものが、詰まっているのが判った。 水が流れきらない。 「ゴポポポ」 便器の中で、ゴポゴポ音を出して、その黒いものがモゾモゾ動いた。 「ピギャアオオオ!」 奇妙な叫び声を上げて、その黒い物が飛び掛かって来た。 その一瞬、そいつの正体を知った。 ドブネズミだった。 しかも、頭が二つ有って、体長30センチ強の、化け物だった。 反射的に、後ろに身を引いて、交わす。良く閉まってなかった扉が、バタンっと開いて、廊下に転がりでた。
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