8.金剛 玻璃

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「さっき……日輪君、 自分の髪と瞳が嫌いだと、言ってたでしょ。」 ゆっくりと口に出した。 「でも、私は好きだから。」 初めて見たとき、すごくキレイだと思ったの。 皆と違っているのが何?皆が嫌っているのが何? 私は好きだよ、その髪と紅い瞳。」 「それを日輪君に伝えたかっ たの。」 「…………へ?」 今だ、玻璃の言っていることを脳内で処理しきれず、目が点になっている白夜を放って、玻璃は次から次へと言葉を流していく。 「日輪君って、ペン回し、上手だよね。」 「お、おう……?」 「いっつもぼーっと〇×先生を見ながら、ペン回しをしてて。 私は不器用だから、ペン回し苦手なんだよなぁ。 そう、あと、いつも授業中5分おきに時計を見てる。 ラスト十分になると一分おきになって。なんで勉強は得意なのに、授業は嫌いなの?面白いなぁ。 で、水曜日になると必ずサ〇デーを買ってきて読んでいる、と。なんでサ〇デーなの?なんで、ジャ〇プじゃないの? ちなみに、私はジ〇ンプSQ 派だけどね。」 「あぁ、それと。 日輪君、空をいっつも見てるよね。 待ち時間とかクラス会の間とか。暇さえあれば空をみてる。その時だけは、いつもは死んだ目が生き返るんだ。」
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