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「さっき……日輪君、
自分の髪と瞳が嫌いだと、言ってたでしょ。」
ゆっくりと口に出した。
「でも、私は好きだから。」
初めて見たとき、すごくキレイだと思ったの。
皆と違っているのが何?皆が嫌っているのが何?
私は好きだよ、その髪と紅い瞳。」
「それを日輪君に伝えたかっ たの。」
「…………へ?」
今だ、玻璃の言っていることを脳内で処理しきれず、目が点になっている白夜を放って、玻璃は次から次へと言葉を流していく。
「日輪君って、ペン回し、上手だよね。」
「お、おう……?」
「いっつもぼーっと〇×先生を見ながら、ペン回しをしてて。
私は不器用だから、ペン回し苦手なんだよなぁ。
そう、あと、いつも授業中5分おきに時計を見てる。
ラスト十分になると一分おきになって。なんで勉強は得意なのに、授業は嫌いなの?面白いなぁ。
で、水曜日になると必ずサ〇デーを買ってきて読んでいる、と。なんでサ〇デーなの?なんで、ジャ〇プじゃないの?
ちなみに、私はジ〇ンプSQ 派だけどね。」
「あぁ、それと。
日輪君、空をいっつも見てるよね。
待ち時間とかクラス会の間とか。暇さえあれば空をみてる。その時だけは、いつもは死んだ目が生き返るんだ。」
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