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だだっ広い教室の真ん中に机と椅子が一つずつ。
なんて殺風景な。不思議な空間。
そんな寒々しい教室を傾きかけた夕陽が真っ赤に染めている。
一方、玻璃はといえば。
扉を開いたときの体勢のまま、白夜と同じように目を見開き固まっていた。
…………。
白夜と玻璃の瞳が真っ直ぐに交差する。
教室中に沈黙が舞い降りた。
紅の斜陽が、彼の誰からも忌み嫌われる銀髪を鈍く染め、照らす。反対に斜陽によって生み出された影が、妖しく彼の顔を縁取っていた。
その異質さは、見る者の目を奪う。それは玻璃も同様で。
が、玻璃が固まったんのはそれだけではなかった。
………。め、眼鏡?眼鏡なんてかけてたの?
てか今どきなんでツルなしの丸メガネ?
え、知らなかった。え、知的。え、すてき。
そんな、混乱したままの玻璃の思考を打ち切り、沈黙を先に破ったのは、白夜だった。
「お前、誰?……どうして…………ここに?」
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