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小柴(こしば)君」 「…桧山(ひやま)!」 「久し振りだね」 「ああ、最後に会ったの何時だった?変わらないなあ。…いや、綺麗になったか」 後付け感が凄いんだけど、軽口を叩きながら微かに笑みを作る。 耳飾りがしゃらんと揺れる。 しゃらん、しゃらん。 弱い風に吹かれた風鈴のように徐々に音は小さくなって、私にしか聞こえない余韻を置いていく。
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