裕とあやめと茜のそれぞれの嘘

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「あんたあやめのこと好きなんでしょ?」 「…。」 「だんまり決め込む気?」 「俺は違う。」 「嘘いってんじゃないわよ。あんた好きでもない女の子を抱っこしたりするの?」 「うっ…。あっ!親友でも抱っこするぞ。」 「なにを馬鹿な…。」 「お前もだろ?」 「えっ?」といって考えてしまう…。そうだ、裕が抱っこする女の子はあやめだけではない。妹の唯ちゃんと…。私だ。 落ち込むと裕はよく抱っこしてくれる。私達3人しか女の子で裕に触れない。逆に私もこうやって抱きついたりしてる? 「なぁ。」やばい、言いくるめられ…。いや、取って置きの武器があった。 「あんた好きでもない女の子にキスするの?」 「ブーッ」本日2回目のコーラ吹き。 「コーラが勿体ないじゃないか(怒)」 あんたの吹き出したコーラでこっちはドベドベなんだけど…。 「じゃあ私にキスしてよ。親友なら出来るんでしょ?」かなり意地悪をしてやる。そうしないと、このニブチンはうごかない。あやめのため…、でわなく私のためでもあるのよ。 「お前には負けたよ。ああ、俺は月島さんが好きだ。」 「ならさっさと…。」 「だめだ。昔蓮華さんと約束したんだ。なにがあってもあやめを守るってな。」 「はぁ?恋人になって守ったらいいだけじゃん。」 「月島さんの気持ちもあるだろ?もし、フライングをして月島さんに気持ちがなかったら…。もう守れなくなる。」
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