絵空事

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僕の将来の夢はプロサッカー選手。 皆が遊んでる中も僕はひたすら練習をしている。 プロを目指しているが上手くはない。 直近の大会で1回戦負けの弱小チーム所属、個人としても市の選抜にすら選ばれたこともない。 サッカー以外でも成績はオール3、不器用、人間関係の構築も下手。 自他共に認めるダメ人間である。 本当にどこにでもいるようなやつ。 そんな自分が唯一自慢できる話がある。 僕の幼馴染にトップアイドルがいるということ。 小さい頃から仲は良いが最後にあったのは中学生の時。 それ以来会っていないからきっと彼女のファンの方がイベントとかで幼馴染の僕より会ってる。笑 なんだか彼女に会いたい、喋りたい。 ふとそんなこと思いながら携帯の連絡先を見てると 「えっ、あいつの連絡先がある、」 確かに中学の時交換した覚えがあるが彼女は連絡先を消したのだと思っていた。 「あ、そうだった」 そう、僕は高校入学時に中学までの友人の連絡先をミュートしていた。 最近それを解除したばかりだった。 だから連絡先消したと勘違いしてた。どこまでもダメ人間だ。 でもそれでもいい。だって、彼女の連絡先を持ってるのだから。
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