嘘だらけの金曜日が。

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* はぁ…… どっと疲れた。 あれから小林とかなり長い時間喋った。幸いなことに、僕らは同業者だったため、話題に困ることはなかった。 僕らは、ざっくり言うとロボットを作る会社に勤めている。 ……僕は、今日退職したから正確には勤めて『いた』だが。 だから、最新のロボット事情とか、部品の話、工学部あるあるなど……僕にとっては初対面の人だけど、喋っていて楽しかった。 小林は、ぐうすかと寝ている。 いい顔だ。 ちょっとは人のためになっただろうか…… 小林の寝顔を見ながらそんなことを考えていたとき、僕の視界は彼のバッグをとらえた。何やら分厚いファイルが入っているようだ。 僕は、単純に気になった。 最初は人のものを盗むようで気が引けたものの、気付けば自然と手が伸び、それを取り出していた。
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