未来の為に

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未来の為に

「皆の?、よく集まってくれた。これより昨日起きた騒動に関する会議を始める」 陛下の挨拶で会議が始まる。集まった面々を見れば、半数は緊張で固くなっている。 なにせ、普通ならば城での会議に出るなんて事は出来ない?達なのだから。 この会議の出席者は、伯爵以上の高位貴族とその子女達。貴族達は、何故私が子供まで会議に参加させたのか解らずに戸惑っている。 「この会議は身分に関係なく発言を許します。王国の未来が懸かった会議ですからね。まずは婚約破棄に関する事からにしましょう」 出席者を見回して、異議がない事を確認しました。宰相や騎士団長、魔術師長の顔が暗いですね。私とて息子があんな愚行を起こしたのです、泣きたくなります。 でも、私は王妃なのです。公人として息子を裁かねばなりません。 「まず、ケント王子は王位継承権を剥奪。王族としての身分も剥奪します。側近候補達は貴族籍の剥奪、ツガル男爵家は取り潰します」 ここまでは非公式に話し合われたこと。異論が出るはずありません。 「王妃様、私達の婚約は維持されるのでしょうか?」 ジブラルタル家のシャーリー嬢から質問が上がりました。彼女は宰相子息の婚約者でしたね。     
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