会議の結果

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会議の結果

「次代を担う者達は、獣人に対して含む所はないようですね。それでも獣人虐待を続けますか?面子の為にメリットはなくデメリットだけの政策を続けて国に不利益をもたらしますか?」 年寄り連中は渋い顔をしていますね。まあ、いきなり長く持っていた価値観を変えろと言われても戸惑うでしょう。 「子息達も同席させるよう言われたのは、このためでしたか」 「ええ。国の将来を左右する議題を論議するのに、次に国を動かす若者の意見を聞かないのはアンフェアでしょう?」 今私達が決めた内容に沿って国を運営することになるのは若い彼らです。ならば彼らの価値観に沿った方針を打ち出すべき。私達は現役を退くのだから。 「話を戻します。ユーリ嬢の処罰について異論はありますか?」 大人達は異論がないと言うより、投げ遣りになった感があります。異議を唱えても無駄だと思っているのでしょう。 若者の方は、ユーリちゃんが学園での行動や評価で慕われているので実質処罰なしという判断に納得しているようです。 「次にユーリ嬢の婚約者問題ですが、クラマ殿下がユーリ嬢の婚約者と認めるかどうかです」     
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