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『はっきり言って、君とは付き合えない。』
『ええ~!』
ずっと、憧れていた智弘君に、そんな事言われるなんて!
『ひどい!頑張れって言うから、勇気を出したのに!』
『俺に対して、頑張れなんて、一言も言ってないだろ。』
そう言って智弘君は、私の元から去って行った。
『待って、智弘君!智弘君!!』
私が手を伸ばした、その矢先だ。
体がベッドから、床に落ちた。
「ちょっと、何?今の音!」
驚いた母親が、私の部屋に入って来た。
「あっ……」
お臍を出して、床に寝そべってる私を見て、母親は呆れ顔。
「早く、顔洗ってらっしゃい。」
「はーい。」
私はムクッと起き上がると、お腹の辺りをポリポリと掻いた。
失恋する夢は見るは、ベッドから落ちて、お臍出しているところを母親に見られるは、今日は朝から散々だ。
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