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お昼の時間、私は花菜に今日の夢の事を話した。
「うわ~、夢見悪い。」
「ねえ。それで遅刻だよ?最悪だよ。」
私は、お昼の放送を聞きながら、また智弘君の声に酔いしれてした。
「そうだ。この噂、知ってる?」
「なに?」
花菜は、私に手招きをした。
「転校生の、双子の兄妹いるでしょ?」
「えっと、望夢君に夢叶ちゃんだっけ?」
私達のクラスには、春に転校してきた、恐ろしく綺麗な双子の兄妹がいた。
二人揃って、お昼休みになると消えてしまうんだけど。
「その夢叶ちゃんの方が、夢見ができるのよ。」
「夢見?夢見って何?」
私は、聞き慣れない言葉に、首を捻った。
「あのね、夢の中身にはそれぞれ、意味があるの。それが何の意味があるのか、教えて貰えるの。」
「へえ、面白い。」
私は朝の出来事が挽回できそうだと、ワクワクした。
「二人は屋上にいるの。行ってみない?」
私は、その話に乗った。
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