~プロローグ~

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~プロローグ~

物語の舞台は吉祥寺 度々テレビ・雑誌等でも紹介され住みたい街No.1にも幾度となく選ばれているオシャレで住みやすくクリーンなイメージ。 そんな街のダークサイドとでも言えようかJRの北口を出て駅前交番を背にガードレール沿いを進むとその世界は広がっているキャバクラ・風俗などの店が狭いスペース広がり夜になるとガードレール沿いと店が並ぶ通りには複数の黒服姿の客引き達が佇んでいる。 遊びそうな通行人に眼を光らせ吸い寄ってくるその姿はまるで、ゴミに群がる鴉(からす) 此れはそんな鴉達の物語。 *********************** 『さっ!お客様キャバクラのご利用いかがですか!!』溌剌とした少し甲高い声がネオン街の路上に響き渡る その声の主は男性にしたら小柄でヒョロとした体格と童顔も相まって一見高校生くらいにも見える青年だ。 彼は満面の笑みで中年の6人組の酔っ払ったサラリーマン風の集団にそう声を掛けた。すると集団の中のボスであろう男が耳を傾けて立ち停まると口を開く『にぃちゃん良い店紹介してくれるんかい!?』 青年は口の広角を上げたまま、真っ直ぐ目を見つめ少し悪戯にそれでいて爽やかに彼は慣れた口調で台詞を吐く ー『はい!僕はこの歓楽街の支配人ですから。』ー
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