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彼女の未来に幸あれと思う。僕を乗り越えた彼女が過ごす将来が、楽しくて、新鮮で、たまにハプニングが起こったりして、たくさんのいい友人に囲まれたものであればいいと思う。
ついでに、僕の未来にも幸があればいいと思う。僕の方はついででいい。僕は神を信じられないけど、彼女のことを神に祈る。
神に祈ることで彼女の未来が幸せになることはないと思う。そんなことはわかっている。それでも僕は祈る。自分の力が全く及ばない力がどこかには存在して、その力が彼女を支えてくれればうれしいなと思う。
こんな風に自分じゃない誰かのことを純粋に祈れることを、僕は驚いている。利己的で、自意識過剰で、何に対しても懐疑的な僕が、利他的な感情を持てることは、とても珍しいことなのだ。
親にも、兄弟にも、どんな友達にも思えないだろう。そもそも友達がほとんどいないけど。。
この痛みは僕や彼女の糧になるだろうか。この痛みが僕らを強くし、未来を最高のものにしてくれるだろうか。それもわからない。僕は神を信じられないけど、僕と彼女の未来を神に祈る。
怖い。彼女のいない日がどんなものになるのか想像がつかない。怖い。寂しい。
その怖さや寂しさが僕を爆発させてしまうのを防ぐため、僕はこの文章を書いている。
苦しみを解釈し、言語化し、体系化することで、僕の感情をここに書ききり、吐ききり、自分の血肉にする方法を試している。
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