縁の管理人 第1章

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 今日の夢のように、幼い頃であれば、神子の祖母に憧れもしたし、祖母のようになりたいとも思っていた。  けれどそれはあくまで、幼少の頃の話だ。今の私は違う。憧れていた姿には、もうなりたいと思えない。 (私、は……)  この家の状況を考えれば、早く技量を身に着けて後を継がなければ、とは考えている。このまま遥に世話を焼いてもらい、言われるままに漫然と修行をするだけの、堕落した生活を送っていていいわけがない。 変わらなければならない。  けれど、そうは思っても体が動かない。心が付いていかないのだ。頭だけが急いていて、何も出来ていない。それが現状だ。
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