第2話 報道記者2名さま、ようこそリップスへ!

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「じゃ、じゃあ、ホットコーヒーのトールサイズで」 「かしこまりましたあ……オーダー入ります……」  ぺたぺたと厨房の方へ行くレマーユ。物陰に隠れて姿を消した。ひそひそ声で、ニーナに耳打ちするグリシア。 「さっきの子、修道服だったよな」 「あん? それが何の関係があんのよ! ロリータ趣味?」 「違う。あの服を着ている。つまり、ビザリナ国教会は、外出を禁じているはず」 「だから?」 「あの子はなら何で、おとなしく修道院にいないんだろう?」 「それもそうね……」 「解せない……」  そんなふたりに、ご注文の品が届いた。 「お待たせ致しましたあ、ごゆっくりどうぞー」  そして、そんなふたりに、チェルダードとカイザルとクルクがレーザーソードを突きつける。 「お客さん、あんたがた、どうやら知りすぎたようじゃのう、一回死んでもらおうか」 「秘密を知った以上、タダで帰す訳にはいかない……」 「用心のため、マイク仕込ませていただきました、どうぞ、命乞いしてください」  二人「ぎゃっ!!」
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