第4話 第二の首都、セントフェリーナ

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「それで結構でございます。品物は確かなので、どうぞお納めください」 「はい、キャッシュ。お売りいただき、ありがとうございました」 「どなたか、7570につなぐことが出来る、正規品のビーム砲お持ちの方、おられますかー」  とても忙しい。  コックピットには、カイザルが座っていたが、ラルタ・ニーナと、ナバス・クルクが帰って来たので、カイザルはある事を訊いてみようと思った。 「クルク、あいつ……ファーナの弟はどうした?」 「あいつなら、リームに説教されてた。調教するつもりなんじゃない?」 「面白そうね。気が強い者同士、お似合いなんじゃないかしら?」 「ふうん……そうか……なら、良いんだがな」  カイザルは、納得したのか、また黙った。が、次の瞬間……。 「いかん。オレとしたことが……。キャラバンに燃料を小売りするのを、忘れてた……」  カイザルは早足で廊下を船の下弦へと歩いて行った。 「何で、カイザルまで張り切っているのかしら……もしや、売り上げ競争?」 「そういうこと。船長がおひねりを出すっつーから、みんな張り切っちゃって」 「それでファーナまで、あんなハイテンションだったのねー、欲っちいな……」 「僕も、ジャンクパーツ売りに行きますよ! 稼ぐぞ稼ぐぞ-、それ行けー!」 「クルクまで! やれやれ……さてと、レーダーの監視でもしますかね……珈琲淹れようっと」  コックピットは静かになった。ニーナひとりがレーダーや、気象観測衛星、監視カメラ、メッセージや無線の送受信を行っていた。そこに、レマーユがやってきた。 「あれ、ニーナさん、おひとりですか? 兄はどこへ……」 「クルクかい? クルクなら、売り上げ競争だ、って言って、飛び出して行ったさ」 「私の喫茶店も、在庫が尽きちゃって……食器洗って帰って来ました」 「じゃあ、茶葉とか珈琲とか、この時期アイスクリームなんかも仕入れましょうか!」 「賛成です! あと、カップとソーサーが足りません。食洗機の洗剤なんかも」 「うん、わかった。お姉さんに任せて! こういう時の、人脈もあるのよ」 「人脈ですか……?」 「ビザリー・ニューズ社、セント・フェリーナ支局。ちょっと支局長に電話するわ」 「なるほどー! すごいですー」
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