第4話 第二の首都、セントフェリーナ

6/16
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
セント・フェリーナ空港、二日目!  セント・フェリーナ空港、二日目。長老、セペル・チェルダードが、作戦会議室(食堂)のホワイトボードの前に立ち、みんなに説明をしている。今日の販売体制の確認と、非常事態時のフォーメーションの確認をしていた。キャラバンのためのキャラバンは、今日もここ、古都セント・フェリーナ空港で行われる。 「今日は陸軍のお偉いさん……と言ってもワシの元部下じゃが、お偉いさんが商談に来るので、ワシとグリシアは、ビーム砲装置の正規品の商談に入るので、午後じゅうずっとかかりきりだ。レマーユは今日一日喫茶の用意を。グリシアは午前中、ビーム砲の必要スペックに関するレジュメを作り、昼までに提出するように。午後から商談に同行すること。ニーナはわしらにコーヒーと、ブリーフィングを共に。クルクとファーナはキャッシャー。カイザルはキャッシャーや喫茶などでの警備を。リームとナーディルは……まあ、いつも通り、メカの特訓じゃな。まあ、そういうわけで、二人抜けるので、多少忙しくなるぞ」 「はーい」っと答える女子軍団。 「ちーっす」っと答える男子軍団。 「ちっ、やれやれ……またこいつとかよ……」っとつぶやく、リームとナーディル。 グリシアが、昨日の売上報告をした。 「えー、昨日の売上第4位。料金単価が高いので、ジェット燃料を売った、カイザル!」 「おおー!」  一同が声を上げた。意外そうだった。 「地味なのに……」 「そして、昨日の売上第3位。チャタ・ファーナ!」  一同がどよめく。 「おおー!」  ニーナがささやく。 「まあ、妥当な線かしらね、キャッシャーでひとり頑張ってたもの」 「恐れ入ります、ニーナさん」 「そして、昨日の売上第2位。ナバス・クルク!」  一同が、声を上げる。 「さすがリーダー!」 「機械製品は単価が高いからね!」 「でも、1位は誰だろう……」  グリシアが、ドラムロールみたいな口真似をして第1位を発表する。 「ジャン! 昨日の同率第1位は、レマーユとニーナに決定しました!」  一同がざわめく。グリシアが続ける。 「これは、カフェテリアの収入だな。ニーナがビザリーニューズ、セントフェリーナ支局の手伝いもあって、修道女カフェは人気だったぞ! さあ、それぞれに賞金だ!」  リームが遮る。 「ちょっと待って! あたいは?」
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!