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「うるせえよ!」
「磨けば光る天然素材! あとは、サンダルかな? あ、甲冑は倉庫に入れて施錠して」
「サンダルなあ……ヒールの高い靴は履いたことがねえ……って、施錠って何だよ?」
「この鍵は、明日まで、このわたくし、ラルタ・ニーナさまがお預かりします」
「なんだと? じゃあ、もし、突然ここでバトルが始まったら、こんなフリフリの衣装のままで出撃すると?」
「そうね、そういうことになるねー」
「後は、眉毛を描いて……ジャーン! クリームのようなリームちゃんの出来上がり!」
「……」
「すばらしい! お姉さん感激!」
「ファーナも感激! レマーユちゃんそっくり!」
「あ、まあ……な。いちおう姉妹だしな……」
そこへ、リームを探しに武器庫から出て来たチャタ・ナーディルが姿を現した。
「あのー。レマーユさん、お姉さんを捜しているんですが……うわぁ!」
「あ゛あ゛~!?」
リームとしては、ものすごく恥ずかしい。
「ひっ! 本物!?」
「誰がレマーユだと、コラ!?」
「ひえー、たっ、たっ、助けてくれええええー」
脱兎の如く逃げ出すナーディル。
「ぜい、ぜい、ぜい……まさか本当にレマーユに間違えられるとはな……あたしとしたことが!」
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