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旅立ち
「ピーナッツチョコレート!ピーナッツチョコレート!」
ピーナッツチョコレートが大量に入った袋を担いでスキップしているスルウ。隣街でピーナッツチョコレートを買い込んできたのだ。スキップが止まった。スルウの村の方からモクモクと煙が上がっているのが見えたからだ。ピーナッツチョコレートを地面に落とし、夢中で村まで走って行くと村は全焼し村人は死に絶えていた。
「・・・・・」
バラバラッ
焼け跡から奇跡的に生き残っていた長老が出てきた。
「盗賊じゃ・・・・・」
「だ・大丈夫かい!?」
「さあ、もうダメかもしれんのう・・・」
「盗賊め・・・くそう!村の人達をこんなにしやがって!俺!長老から聞いた事がある善の剣を手に入れて盗賊達をやっつけてやるよ!絶対にやっつけてやる!ゆるさないぞ!」
スルウが善の剣を手に入れ悪を一掃すると誓った瞬間、遥か彼方のテンザンのテンドウモンに刺さった善の剣が光輝き、剣から光が飛び出す。
「スルウお前は本当に善の剣を手に入れに行くというのか!?」
「はい!」
「やめておけ!いまだ善の剣を手に入れた者はおらん!もし手に入れたとしても自分の命を守るのがままならなくなるぞ」
「かまわないよ!俺も死んでたかもしれないんだ!この命は拾ったようなもんだ!絶対にみんなの仇はとってやるぞ!」
「これを持っていけ・・・・」
スルウは長老から宝石を受け取った。
ガクッ
長老は死んだ。村で生き残ったのはスルウ一人となった。
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