その時誰かが「辛い」と言ってた

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ある日、ツイッターをウロウロしてて、「辛い」という書き込みを見つけた。 話しかけようかと思ったけど、自分なんかに話しかけられても気持ち悪いんじゃないかと思って、素通りしてしまった。 やがてそのアカウントは、更新されなくなった。 ツイッターで「辛い」という呟きを見ても、心のどこかでその書き込みを、「冗談であって欲しい」と思う自分がいる。 苦しんでいる人を見捨てる事の罪悪感から逃れるために、「これは本気の書き込みじゃないんだ」と、自分に言い聞かせようとする自分がいる。 でも、これが本気の書き込みである事は、心のどこかで分かっているのだ。 それでも素通りし続け、そして手遅れになってしまう。 それがラストチャンスである事を、その瞬間は分からないから。 いつも手遅れになってから、後悔する。 人を救えるのは、”祈り”ではなく”行動”である事は分かっているのに。 見捨ててしまったあなたへ。 本当に、ごめんなさい。
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