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それからどうなったかって?
それから無言のまま三人。
小一時間
安全運転のお義兄様のポルシェに揺られ
「――ここだ」
集団セラピーの会場に着いた頃には
すっかり日が暮れていた。
「何してるの?降りて」
言うまでもなく僕は気が進まなかった。
「往生際の悪いヤツだ。羊の内臓みたいに引きずり出してやろうか?」
目も眩むような美男子に
両脇から手を差し出されたって。
「何これ?僕への罰ですか?」
それとも新手のプレイだろうか。
「さあ行こうか」
「エスコートは結構。僕は一人で歩けますから」
どちらにしろたまったもんじゃない。
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