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それに、ロリコンでもない」
少女は少し残念そうな顔をした。
「…本当はね、凄く怖いの…」
「そりゃそうだ。
死んだ時だって怖かっただろ?
これからどうなるのかって…」
「…うん…
考えられないほど痛かったの…
もう、あんな目にあうのは嫌だから…」
少女は泣き始めた。
「だが人間になるとまた痛みはあるよ?
だったら、今の世界にいるのも間違いではないんだよ。
だけど淋しいよね?
ずっとオレが相手をできればいいんだけど、
オレ達も修行をする身だからね」
「うん、そういうのも聞いたの…
私の仲間のみんなって、順番待ちしてるの。
性欲の昇天が凄い順番待ちだって…」
オレはめまいがした。
そして週一回では生ぬるいと感じた。
オレは用意したものを少女に見せた。
少女は子供らしく、満面の笑みでビデオを観ながら満面の笑みのまま昇天した。
少女は結城純也の大ファンだった。
オレの従兄弟である今の純也をビデオメッセージとして
映像として納めさせてもらったのだ。
持つ者は有名俳優だなとオレは思い、オレの好みでない新たな夢に飛び込んだ。
… … … … …
今日の未明、女優高梨慶子が自殺を遂げたと報道があった。
今は月曜の午後6時。
オレは今、学食のいつもの席に座っている。
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