どうか、忘れないで。

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あーあ。 ぼんやりと溜息。 うーん、どうすればいいかなあー。 わたしは、うにーっと首をかしげて考える。 いい考えが、思い浮かばないんだよなー。 こまった、こまったー。 困りすぎて、鼻歌を歌いだしそうになって、 いかんいかん、そんなことをしている場合じゃあないんだよ、真面目に考えなくちゃ、 と自分をしかる。 さて、それにしても本当になにも思い付かない。 相談する相手もいない。 まったく、どうしたらいいのかなあ。 そうやって考え込んでいたから、きっと、多分、それは本当に偶然だった。 目に飛び込んできた瞬間に、ビビッてきた。 あっ、これだ、って直感だった。 これだ、これ、よっし、これだ。 わたしはピョンピョンって、歩きだした。
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