第1章

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今回番号を変える理由をお伺いしてもよろしいでしょうか」 その言葉を聞いた途端、脳裏にメッセージに残された男の声が思い浮かぶ。  「実は、知らない番号から何度も着信があって。一度、着信拒否までしたんですけど、 また番号を変えて着信があったんです。さらに留守番電話のメッセージの内容も気味が悪くて...」 私の言葉を聞いた店員の顔が怪訝な表情へと変わっていく。たまらず、私は店員に問いかけた。  「どうされたんですか」 店員はうろたえながらも、ゆっくりと言葉を述べていく。  「お客様、失礼ですが、前回のプランを確認させて頂きましたところ、留守番電話のサービスは含まれておりません」    
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