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「なあ、解ってくれ。僕は桜のこういうところに惚れてるんだ」  どういうところに惚れたんですかッ、彰君ッ。 「……解ったよ……」  金髪が言う。  いや、金髪、何故解る?  以心伝心なのか?  それともバカなのか? 「オマエの幸せを祈ってる」  そう言って、金髪は走り去ってしまった。  壁ドンでビビったんだな。  私は察した。  でも、彰君を連れに男が来たってことは、つまり……?  彰君はそういう趣味の人で……?  ってことは……?  やっぱり、アイツ、男かッ?
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