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初心者や女性プレイヤーに迷惑行為をはたらいた『ジャギュール』は消され、晴人につきまとっていた『ジャギュリア』も消された。
しかしここに『ジャギュリオン』というキャラクターが現れ、晴人に対して迷惑行為を行っている。
あまりに似た名前、あまりに似た行動。同一人物としか考えられなかった。
(マジかよ、コイツ…)
晴人の中に、怒りと恐怖が入り混じったような感覚が生まれる。嫌がらせに血道を上げるこの人物の神経が信じられなかった。
(プレイ権はタダじゃない…高くはないけど、一応金は払うんだぜ。なのにそれをわざわざ買ってまで、こんなこと…)
今、『ジャギュリオン』のプレイヤーがやっているのは、せっかく買ったプレイ権を自ら捨てるような行為である。少なくとも晴人にはそう思えた。
こうしている間にも、メッセージウィンドウには『ジャギュリオン』からの言葉が溜まり続けている。
”オマエのせいだオマエのせいだオマエのせいだオマエのせいだオマエのせい…”
(オレのせいってなんだよ…)
晴人は軽く奥歯を噛む。どう考えても、プレイ権を剥奪されたのは『ジャギュリア』の自業自得でしかない。
だがそれを言ったところで聞く相手とも思えなかった。彼は運営に助けを求めるべく、サポートメニューを開く。
報告文を書きながら、顔をしかめた。
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