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それよりも先輩、いつまで至近距離のままなの……?
顔が近すぎます!
この至近距離に、今にも口から心臓が出てきそうなくらいになってきて。
私は耐えきれなくなって、伊勢谷先輩から反対側にそろりと十センチ程ズレた。
離れて少し緊張が解けてホッとすると、何故か伊勢谷先輩からぴりっとした空気を感じて。
伊勢谷先輩の方へと視線を向けると顔からもぴりっとした雰囲気を放っていて。
「……瑠奈ちゃんって距離を感じる」
先輩がそのままの空気でボソリ。
え……、それは……、どういう意味ですか……?
「瑠奈ちゃんって陽翔と仲良いよな」
そのままの顔でまたボソリ。
なんで突然陽翔の話?
私の頭の上にははてなマークが浮かぶ。
「仲が良いというか、私はただ虐められているだけのような……」
不思議に思いながらもとりあえず会話を返す。
「俺と話してる時とは違うよな」
え?違うって、どういう風に……?
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