命の綱引き

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しかし再びその声が聞こえてくることはなかった。 俺は綱をはなした。 すると手に痛みを覚えた。 見てみると、手のひらの皮が何箇所か裂けていて、血がにじんでいた。 俺は自分が思っていた以上の力で綱を引いていたことに、あらためて気がついた。
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