3.『閉ざされた時間の中で』

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閉ざされた時間の中で。 僕は何を見るのだろう? 閉ざされた時間の中で。 君と二人きり、 閉ざされた時間の中で。 僕等は未来を 過去を見失う 閉ざされた時間の中で。 閉ざされた時間の中で。 今 と 君の体温しか 感じない 僕達は 何処へ行くんだろう… 閉ざされた時間の中で。 導く光は見えずとも 腕の中の 震える小さな 金いろの光。 すなわち 君 がいる 閉ざされた時間の中で。 僕達はそれでも互いの息を幾度も確かめあい 二人 進む先を探り 手に手を取り合い 空虚な頭で 一歩を 踏み出す方角を探る 未来は全く見えずとも 過去の蓄積を総て失いながらも 閉ざされた時間の中で。 空虚な頭の二人で とこしえに 繋いだ手を離すことなく 共に歩むことを 何度も誓い 空虚な頭の二人で 閉ざされた時間の闇を 眠り息を潜めながら その「トキ」を待つ 闇を破る時機(トキ)を 息を殺して 二人固く身を寄せあい 待つ 決して狂うことなく 互いの息を確かめながら …endless 【後書き】 2005.11.4の午前の作品。 最初の4行が口をついて出て、泉のように溢れ出た言葉の羅列。 意味深なようで、意味が繋がっていない。 闇の中で「何を見るのか」も無いし。 最初、「僕は」なのにいつの間に二人になってるし。 でも直しようが無かった。 この言葉、この並びしか考えられない。 今回のは、音読した時の流れを凄く意識したので、詩です。 だからしつこいリフレインもわざとしました。 本当は未だに、題を『閉ざされた時間の中で』ではなく、 色テーマそのものの『琥珀』にしたほうがいいんじゃないかと思っています。 先日とても大好きなモノカキ友達と、 チャットで「琥珀」についていろいろ語り合いました。 何百年もの昔の命や成分が封じられた化石・・・・・について語り合った時間は、本当にせつなく、楽しくもありました。
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