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「キス」マイセルフ
1.既知の仲
僕は 私立手塚山学園中学校1年
名前は 春野 望夢
中学受験に失敗して、
滑り止めのこの学校に来ました。
でも、まぁこの学校でもトップなら
京杜大学にいけるでしょう。
何よりもこの学校の売りは
女子生徒が圧倒的に多い。
しかも、お嬢様!
今日は入学式、壇上で校長や生徒会長の
挨拶が終わると新入生代表が出てきた。
イギリスから帰って来た帰国子女で
ケンブリッジのトリニティを
10歳で首席卒業したらしい。
数学ミレミアム懸賞問題を解いて、
フィールズ賞の受賞も決まっているようだ。
オマケにお金持ち。
アーニャ・ハートシルトというらしい。
長くてプラチナブロンドの髪で
身長も高くモデルのようだ。
まぁ、あれは少し高望みが過ぎるか。
だが、成績優秀者はクラスが固まっているため
同じクラスになりそうだ。
「そこのあなた!」
流暢な日本語でなぜかそのハートシルト嬢に
声をかけられた。
いきなり女子便所に連れ込まれた俺は
混乱していた。
第一声はきちがいかと思った。
「私は あなたよ。」
はい?この人は何をおっしゃっておられるのですか?
「あ、あいあむ あ ぺん。」
日本語が理解できないのかと思い
小学校でたばかりで英語のわからない俺は
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