RPG010

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直接攻撃は黒魔道士の英島が、ブライン(暗闇)で 何とかするようだ。 物理攻撃以外は、「魔法」と判定されるらしく ペットカーバンクル「クレイン」はすべて反射する。 「あの、私が死んだ時用にこの回復スライムと 蘇生スライムをお持ちください。」 そう言うと咲耶さんは俺に野生のスライムをくれた。 それなりに仲はいいらしいが。 準備を整えると、 俺らは9人の大所帯で、極龍を狩りに行くこととなった。 でかかった、ものすごくでかかった。 そこいらの巨木よりでかい。 「グォォオオーーッ」その咆哮だけで、 周囲の岩や大木がビリビリ揺れる。 極龍は大きくそのアギトを開くと 100kmは離れているだろう山を 齧ったりんごのように吹き飛ばした。 「どこが雑魚だ。ボスだろ。」 おれは、英島は頭がおかしいと認定した。 「おいおい、こいつとやりあうのか?」 露原はそういうと頭をぽりぽり、掻いた。 (あんたレベル5の槍戦士、スライム無双できても、 スケルトンに負けるレベルだろ) おれは内心そう、つぶやきながら ペットカーバンクル「クレインちゃん」に すべての運命を託した。 RPG009-0005 黒魔道士(英島)の放ったブラインで 目が見えなくなった、 グランドドラゴンは、大きな尻尾を振り回し     
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