RPG010

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RPG010

いつからからだろう、俺は草原をさまよっていた。 気が付いたとき、持っていたのは フライパンと水食料、そして、卵だった。 元々住んでいた、日本の大阪とは違い、 空気も新鮮だし、気温も程よく、 すごしやすい。 だが、俺はそいつに出会ってしまった。 そいつはもっとも有名な「雑魚」 のひとつで、俺は軽い気持ちで 襲い掛かった。 「御門大和の攻撃、スライムに1のダメージ」 フライパンで全力で殴ってもダメージは1だ。 「スライムの攻撃、御門大和に3のダメージ。 おれは、自分の顔のまん前に浮かぶ 液晶画面のようなモニタに、浮かぶ数字 ヒットポイントの部分は「9」と表示されている。 つまり、スライムが3回攻撃すれば死ぬわけだ。 この世界は、ロールプレイングゲームのようだが 殴られたら痛いし、ナイフで刺せば 血のような物もでる。 雑魚スライムの攻撃を受けるたびに 顔面にサッカーボールキックを喰らったようで 全身がふらふらとして意識が遠のく。 死ぬと死ぬほど痛いだろうし、 現実世界と同じで、いまの自分自身にとって 死ぬということは未知だ。 ものすごく怖い。 助けなど来ない、 俺がいままでやってきたゲームは ファミコムなどのオフラインゲームで     
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