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当然、元精神病院 その共通鍵
といってもこっちは電子ロック、
これがないと閉じ込められてしまう。
話を聞いていくうちに、ある共通点があった。
「ここにいるのは、10年前のタワーマンション火災に関係ある人
それで間違いありませんね。」
「ああ、そうだと思います。
赤瀬隆一さんは亡くなりましたが。」
真っ先に緊張の糸が切れたのは榊原だった。
「俺はもう寝るぞ、10年前から不眠症で、
精神科にかかってるんだ。」
「たしか、火事でご家族をなくされたとか」
「しらねえよ。それが原因で精神科に通ってるんだ
掘り返さないでくれ。」
消防士の高橋洋一郎も怒鳴り声を上げていった。
「俺も早く部屋に戻りたい、朝一でここからでる。
殺人鬼と一緒になんかいてられるかよ。」
斉藤美奈子と木下真紀子、ロバート・ウイリアムズは
今夜は寝ないで、応接室で過ごすようだ。
ウイリアムズさん、あなたはタワーマンションの火事を
偶然発見され、飛び降りる人を偶然、報道したとか。
「やめてくれ、今思い出したいことじゃない。」
斉藤さんと木下さんもあのマンションの住人でしたよね。
「確かに火災保険降りたけど、年老いた母は、逃げ遅れて死んだのよ。」
「おもいだしたくないっ。」
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