魔野 ぬけ太

2/5
前へ
/5ページ
次へ
「ここは私の城の 玉座の間じゃ。」 「おどろくのは、こちらのほうじゃぞ。」 「ええーっと、家の裏口のドアを開けると ここにつながっていたんです。」 「どこからきたのかはわからんが、 面白い服装だな。君の来た世界というのに行ってみたいのだ。」 「ほれ、そこのとびらからみえておる。」 4 「モシャス」 そういうと、その化け物は 好々爺に変身した。 ぼくは、お小遣いをはたいて、そのおじいさんと 街を見て回った。 マクダナルドでハンバーガーを食べ、 近くの遊園地へ行った。 おじいさんが疲れているようなので、 ベンチで休んでいると、 ぼくはの自動販売機でジュースを買うため 少し目を離した。 戻ってくると、おじいさんは胸を押さえて苦しんでいた。 5 「わしは長い間後継者を探していた。 まさか君のような子供になろうとは、 わしは魔帝、君に私の力をすべて与えよう。」 そう言うとおじいさんは手術室へ入っていった。 そして、おじいさんは亡くなった。 大動脈瘤破裂だった。 身寄りのないおじいさんは、無縁仏として葬られた。 6 病院から家に戻って、自分の部屋に帰ると 一人の少女が座っていた。 おじいさまはどうされたのですか? 今日一日のことを話し、亡くなったことを伝えた。     
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加