魔野 ぬけ太

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母親が働いて、そのお金で、学習塾に通ってるからだ。 なんとか、20分遅れてテストを受けた僕は、 最後まで問題をやりきった。 先生が今日は起こらないなと思っていたら、 転校生が来るらしい。 「すめらぎ、さやか」です。 そう言って入ってきたのは、魔帝の娘 セラフィナだった。 普通の人間の女の子に見える。 ================ すめらぎさんが 声をかけてきたせいで ぼくはうつだ。 いじめっこが、 「こいつ、おんなとはなしてるぜ~。」 などと、トイレにまで付いてきてからかうのだ。 「おまえら、どんなかんけ~。」 あほ丸出しで、あたまの悪い ガキ大将は こんどは、すめらぎにからんだ。 小学3年生だと 男女の身長差があまりない。 というより、明らかに外国人な外見のすめらぎは 片手で、ガキ大将の 雑田を持ち上げると、 「何か御用でしょうか。」 とても子供とは思えない迫力で、 慇懃無礼に、雑田の襟首を締め上げた。 そのとたん、「おか~ちゃ~ん」 ガキ大将は泣き出した。 こいつは元々強いけど、泣くとパワーアップするタイプで、 小学6年生くらいに見える、すめらぎに なんだかくねくねした動きで襲い掛かっていった。 見事な一本背負いだった。 地面に叩きつけられると、雑田はおもらしをして気絶した。     
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