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『拝啓 倉田幸彦様
あなたがこの手紙を読んでいる頃には、私はもうこの世にはいないのでしょう(このフレーズ、一度使ってみたかった)。
だけれど、どうか悲しまないでください。このような結末を迎えてしまったけれど、私は決して後悔はしていません。
あなたと結婚できて、幸せでした。
今まで迷惑をかけてきて、本当にごめんなさい。そして、本当に、本当に今までありがとうございました。
このような決断をしてしまった私をどうか、許してください。
最後にひとつだけ、お願いがあります。
押入れの一番奥に入っているダンボールなのですが、あの中にはあなたの苦手な漫画類(野外で×××を縛って○○○する話など)が入っていますので、蓋を開けずに捨ててください。以前、それ系の漫画はすべて捨てたと伝えていましたが欲求には勝てませんでした。ごめんなさい。
あ、あとSNSについて。あなたが把握しているものとは別の、病みアカウントがあと十二程存在していますので別紙にまとめておきます。数が多くて申し訳ないのですが、こちらに私が亡くなった旨のコメントをアップしていただけますでしょうか(コメント文言も別紙参照)。
また、私の実家の本棚の一番下の段には鍵がかかっております。その鍵は私の机の引き出しにあります。本棚の中には私の黒歴史が満載ですので(漫画家を目指していた頃のネームです。野外で×××を縛って○○○する話や、△△△が校庭の真ん中にてあられもない姿で***する話など、ふしだらなストーリーもありますのでどうか読まないようお願いします)母に見つからないよう処分をお願いいたします。
あと、それから……』
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