弟分は、弟

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弟分は、弟

「おじゃましまーす」 「どーぞ」 多少夜風で酔いが冷め少し冷静になった ある程度は、キレイだと思っている部屋が 予定道理きれいか心配になる ドアを開けると 意外と部屋は、キレイだった 少しほっとしたがシバが柴犬の様に吠えた 「あぁぁぁ!先輩!!下着ぐらい片付けてください!!」 雨が続いていたので部屋干しをしていた 下着が干しっぱなしだったのを シバが見つけた 「そんな騒ぐことじゃないじゃない あんただって部屋干しするでしょーよ」 「干しますけどお客さんがくるなら流石に片付けますよ! 俺、食材、冷蔵庫に入れときますから片付けてください!!」 「へぃへぃ」 そんなに騒ぐことなのか? 私がシバの家に行ったところで騒ぎわしないし なんならどこのメーカー履いてるか確認して小バカにしてやるのに 「あのー先輩!」 「なーに?」 キッチンからシバが呼んでいる 片付け途中の下着をソファーにぶちまけてキッチンに向かう 住み慣れた家なのに不意に段差につまずいて 「きゃっっ」 「先輩、大丈夫ですか?」 気づけばシバの胸の中に抱かれていた 彼の腕の中に包まれて初めて知った きゃしゃに見えるけど 少し筋肉質な筋の通った腕 細く見えて厚みのある胸板に腹筋 風に吹かれて倒れそうな体に見えて 私が倒れ込んでも微動だにしない足 彼も男なのだと実感した 「あぁ。。ごめんごめん笑 どーした?」 「先輩。賞味期限きれてますよ ちゃんと管理しなきゃ 捨てときますね」 「あっ。あーーありがとありがと お願いね」 男と意識してしまって動揺してしまった 男は、男でも弟みたいなシバだぞ 動揺してどうする! 動揺を紛らわせようと 「シバ!早く飲むぞ!!」 「はーい。って先輩!下着!!」 ソファーに下着を散らかしぱなしだった
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