瑠璃の痛み、慰めの紺碧

空想 夢想 妄想、又は 想像が追想となるまで

"あかい"

すべてが＿＿"あかい"色をしている。

私は、
"あか" という色、

ただ、それだけを想う。

ただ、それだけを想うことしかできない。

＿＿＿＿

今まで、私はその色に、
何を想像しただろうか。
＿＿＿

＿＿

もう、何も想い付かない。

何かを想い浮かべることが出来たとしても、
きっと、

つまらない、くだらない、どうでもよい。

"あか" が、私の何もかもを、

染め上げ、塗り変えた。

＿＿
＿＿＿＿
＿＿＿

私は今、生きている。

生きて、

"あか" を想っている。

今の私にとって、

"あかい" 色とは＿＿『生』だ。

＿＿＿
＿＿

＿＿

ならば、

もし、

今が、それを喪う時だというのなら＿＿

『死』

それをも＿＿"あかい" 色となるのだろうか。

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＿＿＿＿
＿＿＿

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……いや、

私には、もう、分かりはしない。

＿＿たった今、

この目から流れた、涙の色さえも。