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「俺の気持ちがすまないんだ」
「じゃあ、気長に待つことにするよ」
また手をひらひらと振って言う。
「それより、奥さんに警察辞めた事は言ってあるの?」
千夜の言葉に板倉の顔が引きつる。
「まだ言ってない」
「無職になったっていったら奥さん怒るんじゃないの?」
「……まずい。本当にまずい。うまい言い訳を皆で考えてくれ……」
頭を抱える板倉。
「あっはっはっはっはっは」
千夜の機嫌のいい笑い声を響かせて四人を乗せた車は真っすぐな道をどこまでも走って行った。
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