3年後

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レイside 『…』 「…」 気まずい…どうしよう… ずっとここで抱き合ってるのも恥ずかしいし… 人が来た時、恥ずかしいし… うん… 『ジン…』 ジン「ん?何?どうした?」 恥ずかしいけどさ…俺歩けない…頑張れ俺 『…おんぶ』 俺は手を広げてジンを見た うわぁ目がキラキラしてる… あ、鼻血…気持ち悪い 「……よろこんで!」 何故かジンはおんぶではなく俺を抱っこしてソファにおろした ジン「さて、レイ。今まで何処にいたのか教えてもらおうか」 真剣な顔… 『うん…』 ジンには言っておいた方がいいだろう…今まで、3年間も心配させてしまったし… だから俺は、全てを話した 禁忌魔法の代償はジンも知っている… 話しを進めるにつれ、ジンの顔は厳しくなっていった パンッ ジン「バカっ!」 ギュッ 叩かれた あのジンに…そして、また抱きしめられた 『…ごめんなさい』 ジン「いや、レイは悪くない…叩いて悪かった…」 「レイ…ありがとう。自分を犠牲にして欲しくなかったが…レイのおかげで皆助かった」 「自慢の息子だよ…」 ジン…俺はジンの胸に顔をうずめて泣いた その間ジンは頭を撫でたりしてくれた… ひととおり泣いて俺は落ち着いた ジン「レイ、今自分で歩けないんだよな?」 『うん…まだ無理そう』 ジン「じゃぁ、レイは身体が回復するまで俺の部屋にいようか」 『いいのか?』 それは助かる… ジン「当たり前だ。親子なんだから」 『じゃあ、お願いします。』 ジンと一緒… ジン「さっそく移動しようか。ここにいたら誰かに会う可能性は高いし。まだ他の奴らに会わない方がいいだろう。部屋に行ったら休んどけ。俺はまだ仕事があるから戻るけど」 他の奴ら…隊員と帝達か… 確かに今会っても俺は何も出来ない… ジンはいるが…まぁ、面倒くさそうだ 『うん…わかった』
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