さよなら

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肇。 俺、少しは生きたいと思ったことあるんだぜ?肇に拾われて救われ、溢れるくらいの愛情を貰ってたくさんの嬉しいを知って。 だけど、やっぱり過去が大きすぎて俺はもう駄目なんだって。 最後にこんな形ひどいかもしんねぇけど、早く俺を忘れてくれ。嫌いになってくれ。俺の存在を消してくれ。 「あーぁ、14年も片思いって気持ち悪いな」 一瞬で惹かれ、初めて心から好きだって思えた。対人恐怖症の俺が、唯一触れ合えた人だった。 「…はは。おかしいな。枯れた筈だったんだけど」 枯れた筈の目には大粒の雫が溢れ、この日だけは痛む身体を無視し声を上げて泣き叫んだ。
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